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痛みの用語辞典

さ行

シクロオキシゲナーゼ
炎症反応や免疫反応などに関与する経路に関与する酵素のこと。
(⇒「アラキドン酸」参照)
自発痛
特に何の刺激もない状態で起こり、焼けるような感覚や刺されるような感覚、切り裂かれるような感覚などの不快な感覚を伴う。
灼熱痛
焼けるような痛みのこと。
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
手首の手のひら側にある骨と靭帯に囲まれた手根管という部位には、正中神経と呼ばれる神経と指を曲げる筋肉の腱が通っており、この正中神経が圧迫されることにより手指に痛みやしびれなどが起こる疾患のことをいう。
受容体
細胞や細胞膜に存在し、ホルモンや化学物質などと結合して細胞内に反応を起こすタンパク質のこと。
自律神経
体内環境を整える神経で、具体的には精神、神経、内分泌、免疫の調整などを行なっている。交感神経、副交感神経からなる。(⇒「神経系」参照)
情動
情緒ともいう。恐怖・驚き・怒り・悲しみ・喜びなどの感情で、急激で一時的なもののこと。
心因性疼痛
病的要因がなく、心理的な要因で起こる痛みのこと。
侵害受容器(しんがいじゅようき)
組織を損傷するような刺激(侵害刺激)に反応する場所(受容器)のこと。強い刺激、高い温度による刺激、組織を傷害する化学物質などの刺激に反応する。
侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう)
痛みを感じる侵害受容器が刺激されて起こる急性の痛みのこと。
切り傷、打撲、やけど、腹痛など私たちが日常生活でよく経験する痛みの主な原因であり、身体に異常が発生したことを知らせる警告信号としての意味がある痛みである。
神経系
全身に張り巡らされた神経のネットワークのことで、主に神経細胞の働きによって情報の伝達と処理を行う一連の器官である。神経系は中枢神経系と末梢神経系とに分けられる。(⇒「神経細胞」・「中枢神経」・「末梢神経」参照)
≪図 神経系≫
神経根
脊髄から枝分かれした、神経の根元の部分のこと。
≪図 神経根≫
神経細胞
ニューロンともいう。神経系を構成する細胞のこと。
≪図 神経細胞≫
神経障害性疼痛
痛みを伝える神経が傷つくことにより発症する難治性の痛みのこと。
身体のどこにも損傷はないのに痛みが続いたり、強い針でさしたような痛みや電気が走るような痛みを感じたりといった症状があらわれる。
神経障害性疼痛治療薬
神経が傷つくことにより起こる痛みに対し、効果を示す薬剤のこと。神経細胞の過剰な興奮を抑制し、痛みの情報伝達を抑えることで鎮痛効果を示す。
神経節
中枢神経以外の、末梢において神経細胞が集合した部分のこと。
神経線維
神経細胞の細胞体から延びる細長い突起(軸策)のこと。
(⇒「神経細胞」参照)
神経伝達物質
シナプス(神経と神経のつなぎめ部分)で情報を、次の神経に伝達する物質のこと。
≪図 神経伝達物質≫
神経ブロック
痛みの原因となっている神経に局所麻酔薬を作用させて神経の刺激伝達を遮断する方法のこと。星状神経節ブロック(交感神経節ブロック)、硬膜外ブロック、神経根ブロックなどがある。専門の医師による施術が必要なため、通院が基本となる。
身体機能
実際に身体を動かして動作を行う能力のこと。年齢を重ねるにつれて低下することが知られている。
身体的病変
(⇒「器質的病変」参照)
振動覚鈍麻
振動覚(触れている物の振動を感じる感覚)が低下していること。

ステロイド
副腎から分泌されるホルモンのこと。正常な状態でも身体を維持するために重要な働きをしている。ステロイド(ステロイド性消炎鎮痛薬)とは、生体内の副腎皮質ホルモンを人工的に合成した薬剤で、強力な抗炎症作用と鎮痛作用および免疫抑制作用を有する薬剤である。

星状神経節(せいじょうしんけいせつ)
神経節のひとつ。首の付け根付近にあり、頭・顔・首・腕・胸・心臓・気管支・肺などを支配している交感神経が集まっている。
(⇒「神経節」・「交感神経」参照)
脊髄損傷後疼痛
代表的な中枢性神経障害性疼痛のひとつ。外傷・疾患・手術行為などにより脊髄組織に何らかの影響を与えたことによって発症する。脊髄損傷直後だけでなく、数ヵ月後に発症する場合がある。
脊柱管(せきちゅうかん)
脊椎の椎孔が連なってできた細長い空間のこと。
≪図 脊柱管≫
セロトニン
神経伝達物質のひとつ。(⇒「神経伝達物質」参照)血管の収縮や体温調節のほか、睡眠や気分を調節する働きもある。
線維化
正常な組織が線維組織などにおきかわって、硬く縮んでしまい、その働きも失うこと。

ソルビトール
ブドウ糖(グルコース)が代謝される過程で生成される物質のこと。
高血糖が続くとブドウ糖から多量に生成され細胞内に蓄積し、神経障害の原因となる。
総監修:
日本大学総合科学研究所 教授 小川 節郎 先生