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痛みのQ&A

痛みについて

Q1
我慢できる痛みなら、放っておいても大丈夫ですか?
A
日本の社会では、古くから「痛みを我慢するのが美徳」と賛美されてきましたが、実は、我慢することで、痛みが慢性化してしまうことがあります。また、我慢できなくなるほど痛みが強くなってからの治療では、薬剤の量がより多く必要になります。長引く痛みは身体だけでなく精神的にも大きな影響を与える場合があります。決して痛みが続く場合には放っておかず、早めに医療機関に相談しましょう。
Q2
“痛い”という感覚はどのように伝わるのですか?
A
切り傷や火傷、打撲などの刺激を身体が受けると、痛みのセンサーが「身体が傷ついた」という情報を感知します。その情報は電気信号に変換され、神経を通って脳に送り届けられます。脳がこの電気信号を受け取り、痛みとして認識することで「痛い」と感じるのです。
Q3
“痛み”には種類があるって本当ですか?
A
痛みという感覚は、どれくらい続く痛みかという「時間」で分類することや、どこが痛いかという「場所」などさまざまな方法で分類することができます。なかでも「原因」による分類は治療方法にも大きく影響するため重要で、「炎症や刺激による痛み」、「神経の痛み」、「心理・社会的な要因による痛み」に分けられます。
Q4
「炎症や刺激による痛み」とはどのような痛みですか?
A
ケガや火傷などの刺激を受けるとその部位に「炎症」が生じて痛みを起こす物質が作られます。このため感じる痛みが「炎症や刺激による痛み」で、ケガや火傷などのほか、打撲、切り傷、肩関節周囲炎、腱鞘炎、関節リウマチ、頭痛や歯痛なども「炎症や刺激による痛み」を生じます。「炎症や刺激による痛み」は「侵害受容性疼痛」ともいいます。
Q5
「神経の痛み」とはどのような痛みですか?
A
何らかの原因により、神経が傷ついたり圧迫されたりすることで起こる痛みです。その原因はケガや他の病気、薬剤など多岐にわたります。「神経の痛み」には、坐骨神経痛や帯状疱疹が治った後の長引く痛み、糖尿病の合併症に伴う痛みやしびれ、脳卒中や脊髄損傷による痛みなどが含まれます。「神経の痛み」は、「神経障害性疼痛」ともいいます。
Q6
「心理・社会的な要因による痛み」とはどのような痛みですか?
A
うつ状態やストレスなど心理面あるいは社会的な面で問題がある場合、傷や火傷、あるいは神経の障害が起きていなくても脳が痛みを感じることがあります。つまり、「炎症や刺激による痛み」や「神経の痛み」に当てはまらず、心理・社会的な問題が原因と考えられる痛みを「心理・社会的な要因による痛み」といいます。「心理・社会的な要因による痛み」は、「心因性疼痛」ともいいます。
Q7
雨の日や寒い日になると痛みが強くなるのですがなぜですか?
A
雨の日は大気の気圧が低下しています。これを身体が感じると血管を収縮させる物質が作られるのですが、この物質は痛みを感じる神経も刺激するため、痛みを強く感じるようになります。
また寒い日も、血流が悪くなることで、痛みを感じる神経が活発になり痛みを感じるようになります。
Q8
イライラすると痛みが強くなるのですがなぜですか?
A
ストレスを受けてイライラしたりすると、脳や神経は身体にいろいろな指令を出して反応を起こします。その反応のひとつとして、痛みを感じる神経を刺激するような物質を作ってしまうため、イライラすると痛みを感じるようになります。痛みをコントロールするためには、ストレスをためないことも重要です。
Q9
市販の痛み止めを飲んでも痛みがなくならないのはなぜですか?
A
市販の痛み止めは「消炎鎮痛薬」と呼ばれ、主に「炎症や刺激による痛み」に効果的です。「神経の痛み」や「心理・社会的な要因による痛み」である場合や、「炎症や刺激による痛み」でも長い間続いている場合などは市販の痛み止めが効かない場合があります。専門的な治療が必要なこともあるため、医療機関にご相談ください。
総監修:
日本大学総合科学研究所 教授 小川 節郎 先生