炎症や刺激による痛み
(侵害受容性疼痛)

ケガや火傷をしたときの痛みです。ケガをするとその部分に炎症が起こり、痛みを起こす物質が発生します。この物質が末梢神経にある「侵害受容器」という部分を刺激することで痛みを感じるため、「侵害受容性疼痛」と呼ばれています。
このような痛みのほとんどは、急性の痛みで、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)や腱鞘炎、関節リウマチ、頭痛、歯痛、打撲、切り傷などがあります。

神経が障害されることで起こる痛み
(神経障害性疼痛)

何らかの原因により神経が障害され、それによって起こる痛みを「神経障害性疼痛」といいます。
帯状疱疹が治った後の長引く痛みや、糖尿病の合併症に伴う痛みやしびれ、坐骨神経痛、また脳卒中や脊髄損傷による痛みなどがあります。傷や炎症などが見えないにもかかわらず痛みがある場合には、神経が原因となっていることがあります。

心理・社会的な要因による痛み
(心因性疼痛)

神経障害性疼痛同様、傷や炎症などは見えません。不安や社会生活で受けるストレスなど、心理・社会的な要因で起こる痛みです。

神経の種類と役割

神経は、頭の先からつま先まで全身に張りめぐらされており、さまざまな情報を伝達したり、身体の機能を統制しています。
ひとことで「神経」といっても、それぞれの役割は異なります。
神経は大きく、脳や脊髄からなる「中枢神経系」と、そこから分かれて全身に拡がる「末梢神経系」に分けられます。さらに、「末梢神経系」には、感覚や運動を司る「体性神経系」と、呼吸や循環を司る「自律神経系」があります。 神経障害性疼痛とは、これらの神経が障害されることで、感覚神経や運動神経に影響を及ぼす痛みです。