1. 「神経の痛み」疼痛.jpトップ
  2. 痛みの知識箱
  3. Vol.7 痛みを測るものさし(痛みの評価方法)

Vol.7 痛みを測るものさし(痛みの評価方法)

「痛み」は人によって感じ方や程度が異なり、「どのくらい痛いか」を客観的に評価することができません。そのため、「評価スケール」という痛みの強さを測る“ものさし”のようなものが使われています。「評価スケール」には様々な種類があり、必要に応じて使い分けられています。

視覚的評価スケール:VAS(Visual Analog Scale)1)

「0」を「痛みはない」状態、「100」を「これ以上の痛みはないくらい痛い(これまで経験した一番強い痛み)」状態として、現在の痛みが10cmの直線上のどの位置にあるかを示す方法です。診療の場で最も多く使われています。

表情評価スケール:FRS(Face Rating Scale)1)

痛みの程度を、笑っている顔から泣いている顔の6段階の表情で表わし、現在感じている痛みがどの表情に近いかを選択する方法です。

数値評価スケール:NRS(Numeric Rating Scale)1)

痛みを「0:痛みなし」から「10:これ以上ない痛み(これまで経験した一番強い痛み)」までの11段階に分け、痛みの程度を数字で選択する方法です。国際的に痛みの評価ツールとして合意されているスケールで、痛みの変化を調べるために用いられています。

McGill(マクギル)痛み質問票:MPQ(McGill Pain Questionnaire)2)

1~20群に分類された78の単語と痛みの時間による変化、痛みの強さに関する質問で構成されています。1~10群は痛みの感覚的表現、11~15群は痛みの感情的表現、16群は痛みの評価的表現を示し、17~20群はその他、となっています。各群内の単語は疼痛の強度の弱い順に並べられて点数化され、全体を加算した合計点数で評価します。

  • 1)柏崎 美保ほか:”VAS、NRS、VRS、VDS、FRS、PRSなど” 痛みの概念が変わった 小川 節郎編 真興交易医書出版部:118, 2008より改変
  • 2)Melzack, R.:Pain 1:277, 1975