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痛みのコラム

特集3痛みの豆知識

世界で異なる痛みのとらえ方

「日本人は痛みを我慢する、欧米人は痛みを我慢しない。」といった、日本人と欧米人の痛みの感じ方の違いを聞いたことはありますか?これは、日本人と欧米人で、痛みをどのようにとらえているかの違いが影響しているようです。

痛みの言葉の由来には、その痛みのとらえ方の違いがよくあらわれています。日本語の「痛み」は、「いとおかし(大変趣がある)」などで使用される「いと」に由来し、日本では痛みを「程度のはげしいもの」としてとらえています。一方、英語の痛み“pain”は、“penalty(刑罰)”に由来し、欧米諸国では痛みを「何らかの罪に対する罰であり、取り除かれるべきもの」としてとらえています1)

また、痛みを訴えることに対する周りの反応でも、痛みのとらえ方の違いがあらわれています。日本では、小さな男の子が転んで涙を浮かべても、お母さんは「男の子でしょ。それくらい我慢しなさい。」と、痛みは我慢すべきものとして教えます。一方、欧米諸国では個人の意思を主張することは当たり前の行為であるため、痛みを訴えることも当然の主張として受け入れます。刺激を痛みとして感じるしくみは、人種に関係なくみんな同じですが、その痛みをどのようにとらえ、訴えるかは、地域や文化によって違いがあるようです。

痛みは、我慢するものではありません。痛みは我慢しないで、早めに医療機関に相談してみましょう。

  • 1) 外 須美夫:痛みの声を聴け 1 克誠堂出版:27, 2005

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総監修:
日本大学総合科学研究所 教授 小川 節郎 先生