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痛みのコラム

特集3痛みの豆知識

痛みと天気の不思議な関係

私たちの身体は、日々、天気の影響を受けています。特に、関節リウマチ、片頭痛、腰痛といった慢性の痛みをもつ患者さんでは、雨の日や寒い日に、痛みがひどくなるようです。

このような身体と天気の関係に対する概念は古く、古代ギリシャ時代までさかのぼります。ドイツでは、1952年からハンブルグ気象台で、気象が健康状態に与える影響の予報が行われていたそうです。日本でも、1962年に設立された「日本生気象学会」で、身体と健康の研究が進められ、近年では、「健康天気予報」といった気象の変化を事前に知り、予防を行うためのサービスも登場しています。

痛みに影響する気象の変化の一つは、気圧の低下だといわれています。外部の気圧が低下すると、関節が膨張し、痛みが生じるようです。また、気温の低下も痛みを引き起こすといわれています。これは、気温が低下することで血液の流れが悪くなり、交感神経が刺激されることで痛みが生じると考えられています。しかし、全ての痛みの悪化が天気のせいだというわけではありません。いつも感じる天候による痛みとは違った、症状の変化を感じた場合には、何かの原因疾患が隠れている可能性もあるため、医師に相談しましょう。

気象の変化に左右されないようにする生活の工夫としては、身体を冷やさず、患部に負担をかけないようにすることが大切です。冷え込みが予想される日には、1枚多く重ね着したり、市販の簡易カイロを携帯したりするとよいでしょう。軽い運動や、入浴時のマッサージには血行促進作用があるため、これらを行うことも効果的です。また、正座を避けていすを使用する、体重を増やさないように食習慣を見直すなど、日頃から関節をいたわり、負担をかけないようにしましょう。

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総監修:
日本大学総合科学研究所 教授 小川 節郎 先生